2014年10月19日

miniCPにV977スワッシュを流用

以前の記事で、miniCPやV120D02Sのスワッシュ出力側リングの径が小さすぎて、ブレードのサイクリックピッチが取れないために重いブレードだと極端に動きが遅くなるのでは?と書きました。

これはさらに重い3gのmCPx BLブレードの例ですが、これだけ重いとどんなにDRを増やしてもこれがロールレートの限界です。
重いブレードを着けてやってみるとわかりますが、トラベルアジャスト150%くらいにしておいて、DRが50%を超えるあたりではもう最大ロールレートは打ち止めになっていて、それ以上DRを上げてもスティックを少し倒したときの舵が敏感になるだけでスティックを大きく倒したときの反応は全く変わりません。

やはり、重いブレードを使うということはローターの角運動量モーメントがノーマルブレードの場合に比べ非常に大きいということであり、これを同じ速度で動かすにはその分だけ大きな力を発生させる必要があるようです。

その他、V120を使ったテストではnobさんにコメントで教わったV120でVstabiメニューの範囲外までめいっぱいagilityを上げるのとか、現状のスワッシュでできることを試したのですが、まったく最大ロールレートに変化が見られないため、やはり出力リングの大きなスワッシュに交換してみることにしました。



ちびちび調べたところminiCPでの選択肢は2つあります。一つはお金で解決するもので、ヘリモンで売られてるメタルMHスワッシュにオプションのロングボールを装着するものです。周り止めのプラにひっかかるぎりぎりまで出力リングが拡大されます。

非常に良いのですが、とにかく高額です…
効果がはっきりしてるなら買うのもアリですが、まず試してみるという段階ではちょっと手が出ません。



もう一つは、V977のスワッシュを流用するもので、今回はこっちを試しました。

まず入手したV977スワッシュ(フィッシュアイ入り)。
左がV977用 右はminiCP純正
外側の腕の長さはほぼminiCP用と同じです。サーボから上に伸ばすロッドは無理なく届きそうです。

気になる出力腕は2ペアで微妙に長さが違い、写真でいうと横方向のペアが短い出力腕、縦方向のペアが長い出力腕になっています。でも短いほうですらminiCPと比べたらかなり大径です。

周り止めのピンは同じ位置に出てるのでそのまま流用できます。少しだけ太めなので渋いようなら軽く削ってあげてください。うちはARガイド側がヤレて膨らんでるのでするするでした。

問題はボール径で。これがminiCPと違います。miniCPは2mmボール、V977は2.5mmボールです。
ちなみにV120D02Sなら元々2.5mmボールなのでそのままポン付け可能と思われます。(実はそっちが主目的で買ったんですが)


まあ、どうしてもminiCPに使いたいので、片側が2.5mmリンク、反対側が2mmリンクのロッドをこさえました。

V120D02S用のロッドの片側を外したところに、無理やりminiCPのボールリンクをはめこんで作ります。
左側がminiCPのボールリンク
金属ロッドと右側のリンクはV120D02S用です
金属ロッドがminiCPより長めなので、まず右側の2.5mmボールリンクをロッドに限界までねじ込んでおいて、その後左側に無理やりminiCPのボールリンクをねじ込みます。miniCPのロッドのほうが少し細いので、V120ロッドにねじ込む時に斜めだったりするとリンクが割れることもあるので気をつけてください。

原材料の比較写真です。
左がminiCPロッド、中央が今回作ったキメラロッド、右端がV120D02Sロッド

ちなみに写真じゃ3本しか写ってませんが当然5本要ります。(もしかしたらブレードグリップもまるごとV977用にすればサーボからスワッシュまでの3本で済むかもしれませんね)

ロッドさえ作れば後はパチパチはめ込むだけです。

ビフォー…

アフター!

なかなか良いです。ヘリモンのブルジョワ仕様MHスワッシュとほとんど同じか少し広いくらいまで拡大できていますね。

ただ、とにかく無理やりねじ込んでいてあまりロッドの調整の余地が無いので、気持ちよくヘリをメンテするには2mmボールのMHスワッシュの方が良いとは思います。


ローターハブのARガイドからロッドが外れないかという心配はありますが、その後テストフライトした範囲では、フライト中はもちろんのこと、軽く墜落してサーボがギア欠けしてもガイド部は外れませんでした。

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